軍事政権から民主政権への移行
ミャンマーの情報は、今日本国内にあふれています。
でもちょっと古い情報が多いのかな? と思う事もしばしば。
でもそれは当たり前、だって1ヶ月で・・・ともすれば1週間でガラリと様相が変わってしまう国なんですから。
軍事政権が軍事政権として統治していたミャンマーは、実は何も変わらない国だった気がします。
この国の人々の気質、歴史、文化を考え少しずつしたたかに準備をして民主化に踏み切ったのです。
それは、今でも混乱の渦中にある中東の民主化とは大きく違い軍事政権側から変えていったという普通では考えられない事だったんですね。
対アメリカの駒としてイギリスからの独立の英雄アウン・サン将軍の娘スー・チーをうまく使って国際社会を納得させたり色々やってきたんですね。
現職の大統領はもちろんタン・シュエ議長の腹心ですし、大臣達は確かに今は軍人じゃないけど元大将閣下や元陸軍大佐なんて人ばかりですしね。
私が訪緬した最初の頃は、まだ軍事政権が軍事政権として支配する国でした。
秘密警察も至る所にいたせいか、政治の話はどこにいても危険で出来ず、その代わり犯罪率がとことん低かった事を覚えています。
もちろん今でも、真夜中の裏路地を女性が一人で歩いていても安全な国である事は変わらないのですが、最近犯罪率は上がっているようです。
民主化、自由化が全ていいものではない事がわかります。
そんな中で、一般庶民はこれまたしたたかに生きています。
この激動の時代、あなたもその目で見てみませんか?